フジキセキ産駒にクラシックG1を
皐月賞では血統的に非常に気になる馬がいます。タマモベストプレイです。これまでに5戦して(3.1.1.0)という成績です。スプリングSではロゴタイプの2着でしたが、なんとなく人気になる気配がありません。もしかしたら馬名が原因かもしれません。過去に似たような馬がいたことはここ数年競馬をやっている人でも気が付くはずです。兄弟馬には現役馬がたくさんいます。この兄弟が皆全兄弟というのが驚きです。
(※全兄弟とは母父が同じ兄弟のことを言います。母だけが同じ兄弟を半兄弟と言います。競走馬の場合、父が同じでも兄弟とは言いません)
タマモホットプレイ(牡12歳・引退) 6勝/06年シルクロードS(G3)、04年スワンS(G2)
タマモナイスプレイ(牡8歳) 7勝/現オープン 11年CBC賞(G2)3着
チャームポット(牝7歳) 5勝/現オープン
タマモトッププレイ(牡4歳) 3勝/現オープン(※準オープン格上挑戦で勝利)
これだけ全兄弟がいます。ちなみに2歳の全弟もいてタマモビッグプレイといいます。
4代血統表 タマモベストプレイ
牡 3歳 (父 18歳・母 18歳時産駒) 2010年 栗毛 (浦河町)
| フジキセキ 1992年 青鹿 (千歳市) |
*サンデーサイレンス 1986年 青鹿 (米) |
Halo 1969年 (米) |
Hail to Reason |
| Cosmah | |||
| Wishing Well 1975年 |
Understanding | ||
| Mountain Flower | |||
| *ミルレーサー 1983年 鹿毛 (米) |
Le Fabuleux 1961年 (米) |
Wild Risk | |
| Anguar | |||
| Marston’s Mill 1975年 |
In Reality | ||
| Millicent | |||
| ホットプレイ 1992年 栗毛 (白老町) |
*ノーザンテースト 1971年 栗毛 (加) |
Northern Dancer 1961年 (加) |
Nearctic |
| Natalma | |||
| Lady Victoria 1962年 |
Victoria Park | ||
| Lady Angela | |||
| ダイナホツト 1982年 栗毛 (早来町) |
*デイクタス 1967年 栗毛 (仏) |
Sanctus | |
| Doronic | |||
| *ロイヤルサツシユ 1966年 鹿毛 (英) |
Princely Gift | ||
| Sash of Honour |
[Lady Angela] 9.38% 4+5 (母方) [Almahmoud] 6.25% 5 x 5
フジキセキは産駒数でこの3歳世代でサンデーサイレンスを超え、NO.1となっています。これまでサンデーサイレンスの後継種牡馬とし頑張ってきましたが、昨年は体調不良で種付けを休みました。今年はどうなるのか関連のニュースを目にしませんが、このまま種牡馬引退もあるのかもしれません。とにかく国内産種牡馬では最多の種付けを行った種牡馬です。この産駒がなぜかクラシックを勝っていないのです。短距離ではキンシャサノキセキやファイングレイン、ダートではカネヒキリ。そして牝馬ではコイウタ、エイジアンウインズ等のG1馬を輩出しています。クラシックに手が届きそうになったのはサダムパテック(11年皐月賞2着)、ダノンシャンティ(10年NHKマイルC後ダービーは怪我で取消し)がいました。皐月賞2着のダイタクリーヴァや3冠全て3着以内のドリームパスポート等もいました。すでにフジキセキの後継種牡馬もいますが、なんとしてもクラシック勝ち馬が後継種牡馬になって血を繋いでもらいたいと思っています。
全兄弟での活躍が有名なのは最近ではオルフェーヴルの兄ステイゴールドと現在けがで休養している3歳馬リヤンドファミユの3兄弟がいます。ジュエンテルドンナも姉は全姉のドナウブルーです。兄妹で重賞を勝つという理想的なパターンですが実際はこのような例は少ないと思います。ディープインパクトの全兄のブラックタイドは重賞成績は11戦で1勝でした。これらの兄弟と比べるとタマモ兄弟は確かにちょっと見劣りはします。
このタマモプレイ兄弟の陣営は生産は信成牧場、馬主タマモ、調教師南井という不動のチームです。どれだけこの血統に拘っているのかわかりませんが凄い事です。それだけ拘る理由ははやはり血統にあるのではないでしょうか。この血統の魅力は母父ノーザンテーストだと思います。サンデーサイレンスが現れた時にサンデーサイレンス×ノーザンテースト(それまでのリーディングサイアー)は魅力ある血統に見られていましたが実際はなかなか勝ちきれないといった印象が残る馬ばかりだったのです。それでも結果的にはサンデーサイレンスの種牡馬生活の後半にようやくこの血統が開花します。アグネスゴールドやデュランダル、アドマイヤマックス、エアシェイディ、そしてダイワメジャーといったG1馬が出たのは7世代目以降でした。
フジキセキにこの父サンデーサイレンスと同じ傾向があるとすれば、同血統の兄弟では弟の方が強くなっていくのではないでしょうか。タマモベストプレイは非社台系ですからクラシックでは前哨戦で強い勝ち方をしない限りそんなに人気にはならないと思います。そしてこの血統は自前の血統指数BC-indexでもこのコースでは評価は低くなるはずです。しかし、このように血統的裏付けがないわけでもないし、実際に同じ母父にノーザンテーストを持つダイワメジャー、古くは86年(TAREGETの一番古い年のデータですが)のダイナコスモスは皐月賞を勝っています。なので是非穴馬として、そして応援馬券として単勝馬券を買って見たいと思います。




Comments are closed.