天皇賞春回顧

ビートブラックの勝因

京都競馬の芝は土曜日から異常でした。京都コースでは時々見られる超高速馬場になっていたのですが、この馬場適性に重点を置いて予想が出来た穴馬党の人はビートブラックには手が届いていたのかもしれません。ちなみに初G1勝利となった石橋騎手はデビューして今年で10年目を迎えますが、このレース直前までの京都競馬場での成績が(0.1.3.35)でした。

石橋騎手は天皇賞秋の直前のレース端午Sでイジゲンに乗っています。騎手の成績がこれでは買えないと思ったので、BC-indexが良かったにもかかわらずこの馬を消して馬券を購入しており、さらにWIN5でも京都10Rはハタノヴァンクール1点としており、そこそこ気分良く天皇賞春を迎えることが出来ました。ギャンブルに必要なものはたくさんありますが、「流れ」とか「勢い」というものは最も重要なファクターの一つだと思います。良い流れだ・・・等と内心思っていました。

今回、石橋騎手に騎乗を依頼した中村均厩舎は過去に15回の騎乗依頼があり、結果は(0.0.1.15)です。そのほとんどがローカル開催で、京都競馬場での騎乗依頼は今回が初めてでした。10年間でたったこれだけで、しかも今年は初騎乗です。G1レースに何故この騎手に騎乗を依頼したのかとても興味深いですが、競馬サークル内にいる人間ではない一競馬ファンにはそこまで知る事は容易ではありません。そのうち何かの記事になるかもしれません。

この騎乗依頼と、あの大逃げは普通の玉砕戦法であったはずですから、厩舎サイドにはさほど自信が無かったのではないでしょうか。結果的に走破タイムは3分13秒8でした。13秒台は過去にディープインパクトが勝った時以来で高速決着と言えるタイムだと思います。そして気になる事がひとつ、それはこの馬の血統です。ビートブラックにはノースフライトの血が流れていますが、これがポイントかもしれません。ノースフライトは、マイルG1(安田記念とマイルCS)を勝ったスピード馬です。

そして今回の上位5頭には血統的な共通点があります。5頭すべてに父系にトニービンの血が入っています。3代血統表を見ないと気付きにくいかもしれませんが、出走18頭のうちこの血を持った馬は今回5頭いて、そのすべてがきれいに掲示板に載ったのです。今日のレースを見て09年のエリザベス女王杯を思い出した人も多いかもしれません。11番人気のクィーンスプマンテが勝ったレースです。このレースも大逃げを打った2頭がレースを引っ張り大本命馬ブエナビスタが3着に敗れました。このクィーンスプマンテにもなんとトニービンの血が流れていました。これはかなり露骨な傾向だと思います。

ノースフライトとトニービンの血を持ったビートブラックが長距離の平坦で高速な馬場において、先行力で対応できる事を証明してくれたような気がします。今後の京都でのパンパンの良馬場の長距離レースであれば、とにかくトニービンの血は要チェックです。

オルフェーブルの敗因

オルフェーブルの敗因についての情報はまだネット上のニュースでは詳細までは書かれていません。2,3日経って故障が見つかったりとか、もしかしてあるのかもしれません。先日もそんなのがありました。

予想外の展開が負けた理由の一つかもしれません。あれだけ離されれば、追い出しのタイミングが難しくなるはずです。「あれで逃げ切れるはずはないから、脚は止まるはずだ」という騎手心理は働くはずで、そうなると当初マークしていた馬との位置関係等を考えながら追い出すはずです。

3~4コーナー中間から動いたのはトーセンジョーダンでした。追い出しのタイミングは岩田騎手の判断が一番良かったように思えます。オルフェーブルは菊花賞で京都の外回りコースを圧勝していますから、3コーナーの上り坂に戸惑ったりすることもないと思いますが、4コーナーで大きく膨らんだのが気になります。そして、こうなると昨年の有馬記念の勝ちが気になります。タイムが遅かったレースです。この辺に敗因があるのかも知れません。

とにかく故障ではない事を願って、あす以降のニュースに注目です。しかし、これで凱旋門賞への出走が遠のいた事は残念です。そして今日は香港ではルーラーシップが勝ちましたが、実はこの馬にもトニービンの血が流れています。これは何かの暗示なのかもしれません。



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