ディープインパクト産駒は道悪に弱いのか

続く道悪競馬対策

ここのところ、毎週週末になると天気が崩れてしまいます。先週の皐月賞では馬場が稍重でした。中山での良馬場開催はほとんどないまま、今週から東京開催に突入します。BC-indexでは血統によるコース適性を指数化しているのですが、そこには馬場状態は考慮されていません。

そこで、現在リーディングサイアー1位のディープインパクト産駒の馬場適性を少しチェックしてみます。ディープインパクト産駒の総合成績は以下の通りです。以下の集計期間はディープインパクト産駒が最初にデビューした2010. 6.20 ~ 2012. 4.15とします。

馬場状態 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
芝・ 良 163- 127- 109- 559/ 958 17.0% 30.3% 41.6% 76 81
芝・稍重 22- 14- 15- 108/ 159 13.8% 22.6% 32.1% 51 66
芝・ 重 11- 13- 6- 52/ 82 13.4% 29.3% 36.6% 73 68
芝・不良 5- 4- 0- 22/ 31 16.1% 29.0% 29.0% 36 49
ダ・ 良 20- 9- 16- 78/ 123 16.3% 23.6% 36.6% 76 73
ダ・稍重 4- 4- 4- 24/ 36 11.1% 22.2% 33.3% 31 57
ダ・ 重 3- 5- 1- 26/ 35 8.6% 22.9% 25.7% 68 89
ダ・不良 1- 4- 3- 14/ 22 4.5% 22.7% 36.4% 16 87
201- 158- 130- 741/1230 16.3% 29.2% 39.8% 72 77
ダート 28- 22- 24- 142/ 216 13.0% 23.1% 34.3% 61 75
229- 180- 154- 884/1447 15.8% 28.3% 38.9% 70 77

 

最下段がディープインパクト産駒の総合成績です。もっとも成績が良いのは芝の良場馬でした。母数が一番多い数字だけに信頼できる数字です。勝率、連対率、複勝率、どれを取っても上記の分類の中では1番に成績です。良場馬と比較するために「良場馬以外」を集計してみます。 芝不良の成績では勝率が16.1%とまずまずなのはデータ数が少ないからと見ることが出来ますので「良以外」という括りで比較するのがデータ的には良い方法だと思います。

馬場状態 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
良以外 38- 31- 21-182/272 14.0% 25.4% 33.1% 56 64

 

良場馬と比較してみると勝率は17%→14%、連対率は30.3%→25.4%、複勝率で41.6%→33.1%と明らかに数値は落ちています。下落率を見てみると勝率で17.6%ダウン、連対率では16.2%、複勝率では20.4%ダウンと言う事になります。やはり道悪は苦手なのでしょうか?

他の産駒の「芝・良以外」の数値を見てみます。50頭以上の出走を条件としました。勝率上位6頭です。

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値 1走当賞金
ファルブラヴ 13- 3- 5- 71/ 92 14.1% 17.4% 22.8% 126 73 180万円
ディープインパクト 38- 31- 21-182/272 14.0% 25.4% 33.1% 56 64 275万円
ハーツクライ 20- 20- 16-118/174 11.5% 23.0% 32.2% 111 92 252万円
アドマイヤマックス 10- 5- 6- 66/ 87 11.5% 17.2% 24.1% 155 95 138万円
クロフネ 17- 10- 10-112/149 11.4% 18.1% 24.8% 168 84 256万円
リンカーン 10- 2- 4- 75/ 91 11.0% 13.2% 17.6% 117 55 95万円

 

勝率において僅差でファルブラヴ産駒に負けてしまいましたが、勝ち数、連対率、複勝率では1位です。道悪でも相対的にはディープインパクト産駒は良く走っていることが分かります。しかしよく見ると顕著な傾向があります。ディープインパクト産駒だけ単勝回収値、複勝回収値が極端に劣っているという事です。

※単回値=単勝回収値、単勝を100円買い続けた場合の1回あたりの払戻し額。100を超えればプラス収支。

ディープ産駒を除く場5頭は単回値において100を超えていますのでこれは注目すべきデータです。よくクロフネ産駒は道悪に強いと言われますが、数字としてきっちりと表れています。また右側に「1走当賞金」を出してみたのですがこの額が多いという事はクラスの高いところで勝っていることを表しています。これもディープインパクト産駒が1位でした。

このような傾向の原因を調べてみるとディープインパクト産駒の勝ち馬の内容によることが分かりました。芝良以外で勝った38頭の内27頭が1番人気でした。1番人気の勝率は実に42.9%で連対率65.1%、複勝率が69.8%あり、回収値は単勝で106、複勝で95となっています。通常1番人気で単回値が100を超えることはありませんから、これはある意味驚異的な数字です。ちなみに良場馬においてのディープインパクト産駒の1番人気の勝率は36.5%で、単回値は76です。

ディープインパクト産駒は道悪なら1番人気を買え!

道悪(良以外の芝)なら2番人気以下は無視して1番人気を頭にして買えば勝負になると言う事です。1番人気は真の実力がある馬で、対戦する相手が道悪を苦にしているという状況なのかもしれません。またさほど実力が無くてもディープインパクト産駒と言う事で、2,3番人気に推しあげられているというケースがあってそれらが負けているのかもしれませんが、とにかくこのデータは使えそうです。週末天候が悪いケースが多いので今後役に立つかもしれません。常にBC-indexが上位に来る産駒ですのでこの辺を踏まえて馬券検討をしなければなりません。

皐月賞では、ディープインパクト産駒は1番人気ではありませんでしたから、凄い結果論ではありますが「ワールドエース(2番人気)やディープブリランテ(3番人気)の1着は無い!」という馬券作戦が立てられたことになります。今週末道悪になったら芝のレースに注目です。

アダムスピーク鼻出血でダービー断念

皐月賞でBC-index1位だったアダムスピークは鼻出血だった模様。これは思い出に残る皐月賞になってしまいました・・・。

 

 

 


 

 


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