JCに出走する外国馬の血統

JCに出走する外国馬の血統をチェックする

今年も昨年同様、外国馬の血統をチェックしておきます。 このところのJCは日本馬優勢ですがなんといっても凱旋門賞でオルフェーヴルに勝ったソレミアが出走してきます。なんといっても優勝賞金は2億5千万円です。2着でも1億円です。

ジャッカルベリー JAKKALBERRY (イギリス) 牡6歳
┌父:ストーミングホーム [Mr. Prospector系]
└母:Claba di San Jore (母父:Barathea) [Sadler’s Wells系]

ストーミングホームは日本で数年前から繋養されているようで、産駒は2、3歳馬が何頭かいます。昨年の京王杯2歳S2着のサドンストームが産駒では勝ち頭で今週のもう一つの重賞京阪杯にも登録があります。前走京洛Sを勝っており、短距離に適性があるようです。2歳馬で2勝しているティーハーフが続きますがこちらも勝ち星は全て1200mです。クロスを見てみるとミスプロ系×Sadler’s Wells系で基本的にこの血統は日本ではダート又は短距離で好走しています。

マウントアトス MOUNT ATHOS  (イギリス) せん5歳
┌父:Montjeu [Sadler’s Wells系]
└母:Ionian Sea (母父:Slip Anchor) [Never Bend系]

父Montjeuは99年にJCに出走し、1番人気で4着でした。日本にもMontjeu産駒はいますが成功した馬はいないようです。ただSadler’s Wells系の産駒で日本で代表的な馬のテイエムオペラオーは2000年のJCの勝ち馬です。

レッドカドー RED CADEAUX  (イギリス) せん6歳
┌父:Cadeaux Genereux [Hampton系]
└母父:Artisia (母父:パントレセレブル) [Nureyev系]

Hampton系では95年にJCを勝ったランドがいます。86年に勝ったジュピターアイランドも同系です。日本でHampton系種牡馬と言えばサッカーボーイやヒシミラクル等がいます。ヒシミラクルは菊花賞や天皇賞春を勝ったステイヤーです。これらの産駒では最近重賞を勝った馬はいませんが、JCで過去2勝した系統の産駒ですから気になります。

スリプトラ SRI PUTRA  (イギリス) 牡6歳
┌父:Oasis Dream [Danzig系]
└母父:Wendylina (母父:In the Wings) [Sadler’s Wells系]

Danzig系では97年のJCを勝ったピルサドスキーが該当します。海外の競馬はほとんどわからないのですがこのDanzig系の馬は結構JCには出走してきます。この系統の過去10年の成績は(0.0.1.11)です。日本馬も含まれての成績ですがこのコースには向いていなさそうです。3着になっている馬はディープインパクトが勝ったレースでのウィジャボードでした。この馬は3番人気でした。

ソレミア SOLEMIA (フランス) 牝4歳
┌父:Poliglote [Sadler’s Wells系]
└母父:Brooklyn’s Dance (母父:Shirley Heights) [Never Bend系]

海外の競馬に詳しくなくても知っているのがオルフェーヴルに勝ったこの馬です。マウントアトラスと同系の配合です。牝馬が比較的好走するJCですからその点でも当然注意しなければならないようですが血統的にはどうでしょうか。個人的に気になるのは鞍上のペリエです。JCでこれまでに2勝しています。丸2年ぶりの来日のようですが、凱旋門賞でオルフェーヴルの走りを見ています。そしてこれまで日本では379勝もしています。



Comments are closed.