ネオユニ産駒のダート替わり

世代最多頭数のネオユニヴァース産駒はダート替わりを狙ってみる。

月曜日の東京メインレースのベルセウスSを勝ったのはネオユニヴァース産駒の3歳馬ガンジスでした。ネオユニヴァース産駒がダートのオープン特別を勝ったのは8/18のBCN賞を勝ったアドバンスウェイに次いで2頭目です。

ネオユニヴァース産駒のダート適性については何度かここで書いてきましたが、現2歳世代で5世代目となる産駒ですが、まだダートの重賞勝ちは1度もありません。それなのにダートの適性があると言い続けているのはヴィクトワールピサがオールウェザーのドバイを勝ったという事もありますが、あるクラスにおいてこの産駒には著しい傾向があるからです。

まずネオユニヴァース産駒全ての芝、ダート別成績です。

馬場状態 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
188- 177- 146-1888/2399 7.8% 15.2% 21.3% 59 56
ダート 183- 169- 153-1466/1971 9.3% 17.9% 25.6% 83 90

集計期間:2008. 6.21 ~ 2012.10. 8

ヴィクトワールピサやロジユニヴァースといったクラシックホースがいきなり誕生したおかげで芝で走る馬というイメージがこの産駒にはあるのかもしれませんが、上の表でわかるとおり基本的にはダートの方が成績が良いのです。さらにダートのクラス別成績を見てみます。

クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
新馬 7- 5- 10- 49/ 71 9.9% 16.9% 31.0% 62 122
未勝利 76- 80- 72- 695/ 923 8.2% 16.9% 24.7% 97 101
500万下 69- 59- 51- 502/ 681 10.1% 18.8% 26.3% 67 77
1000万下 20- 12- 10- 130/ 172 11.6% 18.6% 24.4% 110 70
1600万下 9- 5- 7- 53/ 74 12.2% 18.9% 28.4% 41 66
OPEN特別 2- 7- 3- 29/ 41 4.9% 22.0% 29.3% 84 143
G3 0- 1- 0- 6/ 7 0.0% 14.3% 14.3% 0 22
G2 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
G1 0- 0- 0- 0/ 0


新馬戦ではいかにダートデビューする馬が少ないかがわかります。このクラスの中で未勝利戦に注目してみます。

▼未勝利戦の前走芝・ダート別成績

前走 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
24- 21- 10-213/268 9.0% 16.8% 20.5% 130 129
52- 59- 61-448/620 8.4% 17.9% 27.7% 88 93


前走芝を使った馬の回収率は単複ともに約130%あります。述べ268頭のデータですから信頼度はあります。勝率がクラス別表より若干上回っているのは未勝利戦でデビューする馬がカウントされていないためです。とにかくダート替わりのネオユニヴァース産駒の単複は押さえておきたいところです。これからの未勝利戦は2歳馬だけですが、この2歳世代最も多いのがネオユニヴァース産駒であるという事は前にもここで書きました。2歳馬のネオユニヴァース産駒のこれまでの成績をチェックしておきます。

▼今年の2歳馬の成績

馬場状態 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
12- 10- 9- 63/ 94 12.8% 23.4% 33.0% 64 71
ダート 0- 0- 3- 13/ 16 0.0% 0.0% 18.8% 0 27
12- 10- 12- 76/110 10.9% 20.0% 30.9% 54 65


現在2歳世代はダイワメジャー産駒が16勝、ディープインパクト産駒が13勝。次いでネオユニヴァース産駒の12勝となりますが、出走頭数が110頭と1番多く(2位はダイワメジャー産駒の109頭)、その割にはダートでは使われてはいません。今後、新馬や新馬→未勝利と芝で結果が出なかった馬がダートに回ってくることが十分に考えられますが、その時が狙いとなります。多少BC-indexが低くても押えていく価値はありそうです。勝率9%、複勝率20%程度で130%の回収率があるわけですから人気薄の馬が馬券になっているという事です。積極的に穴馬券を狙ってみたいと思います。高額配当にありつけるかもしれません。

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